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 「………」
 「………」

 『嫌だわ…』
 時間としてはそう経っていないのかもしれない。
 でもこの無言の時間が工藤にとっては幾世層もの長い間に感じられる。

 いつも通りの上辺だけのお付き合い
 絶世の美貌で微笑んでやればどんな男でも自分にぞっこんだった。
 そして相手を貢がせるだけ貢がせる。
 この男でもそうするつもりだった。
 でも想定外に好きになってしまったのは自分。
 この飄々とした男を愛してしまったのはおろかな自分。

 だから知られたくなかった…
 いや、むしろ知ってもらいたかったのかもしれない。
 この人を好きになってしまってから幾度葛藤したかわからない。
 某隊員の412回程は及ばないけれど。

 「…その…ごめんなさい…私…」
 これ以上この雰囲気は居たたまれない。
 そう工藤が踵を返そうとしたとき

 「うんうん。君は僕に無限のインスピレーションを与えてくれるね。」
 「え…?」
 「君は僕が特定の種族、特定の性別だけしか愛せない狭小な男だと思うかい?」
 「……」
 「過去も現在も未来も、そしてその存在すべてをひっくるめて工藤百華が好きだよ。」


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