『はぁあ〜、素敵な恋がしたいな…』
 

 私、横山亜美 華の女子学生
 そんじょそこらの奴らより文武両道だし、可愛い方だと思うんだけど…
 絶対昨日読んだ漫画の主人公よりいいセンいってる!!
 それなのにどうしてあたしには彼氏がいないの?
 

 周りを見回す…
 
 佐藤尚也…まぁ、顔は悪くはないんだけど性格がねぇ…しかもあたしより小さいし…却下ね。
 
 野口直也…ダメッ、ダメッ、 靴下見てにやけているようじゃ変態よ変態…大却下
 
 上田虎雄…あ〜いうハッキリしない男はねぇ…それに乃恵留ちゃんがいるようだし…
  って、何であんな奴にも恋人がいるのよ!最悪…
 
 
 
 なんかよく解らない劣等感を感じてあたしは机に寝そべる。
 
 
 「あの…調子はどうですか?」
 
 調子ぃ〜?悪くはないけど気分がねぇ…
 
 あいまいに答えてやろうと相手を見る
 
 うん?竹内?
 
 顔は…まぁ超美形じゃないけど悪くはないし、背だって私よりちょっと高め。
 ビジュアル的には悪くないわね…
 いいのがいなきゃ作ればいいのよ
 よし、逆光源氏計画発動!
 
 
 とりあえず竹内のステータスは…と…
 能力値、オールC…きちんと訓練しろっちゅーの。
 ほぼあたしの半分じゃん。
 はぁ、鍛え甲斐があるわね……【涙
 
 
 
 「お時間があれば一緒に訓練…」
 「えっとぉ。。。」
 「いいから来るの!」
 「わぁああ、横山さぁ〜ん」
 
 
 「ちょっと、航空ばっかやってないでたまには開発よ!」
 「えぇ?でも…」
 「★3つ付けてこれ以上どうしようというのよ?」
 「はぁ…」
 
 
 「みんな、カラオケにでも行かないか?」
 「うん、いい…」
 「はいはい、勉強のほうが大事よねぇ、竹内??」
 そう言って会議室に連れて行く。
 「竹内の奴、滅茶苦茶尻に敷かれてねぇ?」
 
 
 そんな甲斐甲斐しい努力もあって、今じゃクラスのツートップなあたし達。
 これで遜色なくゴールデンカップル誕生ね♪って内心ほくそ笑んじゃう。
 さぁて、発言力にもちょっと余裕出てきたし、たまには昇進しようかなぁなんて軽い気分で通信室に行ったのがマズかった。
 あたし万翼長。あいつ百翼長…
 だぁああ〜っ。自分の昇進ぐらい自分でしてよね…
 わざわざ竹内のために自分の発言力削って陳情。
 このままじゃ万翼長ぐらいまであたしが何とかしなきゃだめなのかしら?
 さすがに準竜師はあたしだけだって一苦労
 てか、うちのクラス昇進陳情サボりすぎじゃない?
 百翼長止まりばっか…
 だからみんな金ないしいい武器がないんだって
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