2月27日午後11時45分
観月「これで全員そろいましたか?」
金田「あ、いえ、まだ赤澤部長がきていません」
観月「……」
金田「ひぇ。す、すみません!!」

午後11時55分
赤澤「悪ぃ。遅れた」
観月「全く、何やってるんですか!」
木更津「本当、ギリギリだよね。」
柳沢「部長なんだからしっかりして欲しいだーね。」
赤澤「だから悪かったって言ってんだろ!」
裕太「あ、12時になりましたよ、観月さん」
観月「そうですか。では、行きますよ。」
H A P P Y B I R T H D A Y
野村「う、うわぁああ!な、何だ?」
赤澤「おぅ!誕生日おめでとうノムタク!」
金田「野村先輩、お誕生日おめでとうございます」
観月「んふ。野村君、今年も無駄に年をとったようですね。」
裕太「ノムタク先輩。おめでとうっス。」
木更津「やっと僕たちと同じ年なんだね」
柳沢「めでたいだーね。」
野村「わぁ。でも、本当にびっくりしたな。俺の誕生日覚えていてくれたんだ。」
赤澤「あたりまえじゃないか。俺たちは苦楽をともにしたテニス部員なんだぜ。」
野村「ありがとう。でも、こんなに早くから祝ってくれるなんて。」
観月「……き、決まっているではないですか。なんといっても僕たちは、誰よりも早く君におめでとうが言いたかったんですからね。んふっ」
野村「観月、みんな…本当にうれしいよ。ゲームでもスクールでも省かれてるようなきがしたから、俺なんてどうでもいい存在かと…」
木更津「何言ってるんだよ。野村」
柳沢「そ、そうだーね。」
裕太「ま、まぁ飲みましょうよ、ジュースですけど。」
野村「ありがとう!弟君!」
裕太「…(怒。でも、今日は我慢だ)…」
野村「よ〜し!今日は一日飲んで歌って今までの鬱憤を晴らすぞ!」
観月「ふぅ。仕方がないですね。」
赤澤「まあ、今日はノムタクの誕生日だしな。付き合うとするか」
金田「そうですね。赤澤部長。」
木更津「勘弁…って言いたいけどしょうがないよね。」
柳沢「淳。歌おうだーね。裕太もデュエットするだーね」
裕太「え?デュエット?ソロしかしたことないですよ。」
観月「んふ。じゃぁ僕と歌いましょうか。」
赤澤「え、観月がかよ?」
観月「えぇ。あまりに美しすぎてキャラソンにすらならない僕の貴重な歌声ですよ。」
金田「キャラソンって何ですか?赤澤部長。」
赤澤「うーん。俺も知らんな。ミュージックゲームなら知ってるぞ」
金田「ミュージカルの曲とかでしょうかね?」
野村「ミュージカル?ゲーム??何それ???」
木更津「赤澤に金田やぶへび〜」
柳沢「そういえばボーリングで金田の好きな曲ってなんだったんだーね?」
木更津「う〜ん、わからないや。金田って、ジュークボックス行くのかなぁ?」
観月「…(なんだか話が悪い方向に行ってるみたいですね、仕方ないですね)…
野村、そんなことを気にせずさぁ、歌いなさい。今日の主役は一応は君なのですからね。」
野村「あ、うん。そうだね、観月。よ〜し、弟君!今日は一日付き合ってもらうよ!」
裕太「え?いや、あの、そういうわけには…」
野村「???」
???「ふふふ…そうはさせないよ」
柳沢「な!?何だーね!?」
木更津「この声は!」
観月「くっ…不二周助!」
不二「ふふふ。大正解。」
観月「何で部外者のあなたがここにいるんですか?」
不二「やだなぁ。裕太を迎えに来たんだよ」
裕太「兄貴!終電には乗って帰るって言っただろ!」
不二「裕太。終電なんて危険がいっぱいなんだよ。そんな電車に裕太を乗せるなんてお兄ちゃんにできるわけないじゃないか。」
裕太「きちんと帰れるって。」
観月「そうですよ。僕の大事な愛弟子である君にもしものことが合ったらどうするんですか?終電になんて乗って帰らずに、今日は寮にいなさい。」
裕太「え、あ〜観月さん。今日はそういうわけにはいかなくって…」
不二「ちょっと!そこの君!なに”愛”なんて付けてんのさ!」
観月「一億二千万人以上の人が知ってる事実ですよ。不二周助君。」
不二「…………………」
裕太「兄貴?」
不二「裕太。ともかく帰るよ。由美子姉さんだって下で車で待ってるんだし。」
観月「………」
裕太「(うわ。すげー怒ってる)ふぅ。わかったよ。それでは先輩たち、失礼します」
観月
柳沢「あ、淳〜凄く怖かっただーね」
木更津「う、うん。そうだね。」
赤澤「み、観月。落ち着け!今日はせっかくのノムタクの誕生日なんだ!さ。楽しもうぜ」
金田「そ、そうですよね。赤澤部長!せっかくのおめでたい日なんですから…」
観月「…なにが、めでたい日なんですか!ちょっと僕は気分が悪いのでここで失礼させていただきますね!」
赤澤「あ。おい!観月!!」
木更津「くすくす。観月ご機嫌斜めだね」
柳沢「そうだーね。観月も気にしすぎなんだーね。」
赤澤「観月はいつもあんな調子なのかよ?」
木更津「まぁね。アメリカ選抜のときはもっと凄かったよ。」
柳沢「どこに行ってもあんな調子だーね」
赤澤「…お前らって大変なんだな」
木更津「う〜ん。まぁね。」
柳沢「慣れただーね。」
金田「とりあえず気を取り直して続きしましょうよ、ね。野村先輩」
野村「う、うんそうだね」
木更津「裕太がいないからおちょくる相手がいなくってちょっとつまんないけど、」
柳沢「観月もいないんでハメはずせるだーね。ほら。ノムタク!一升瓶だーね」
野村「うわぁ!このお酒、俺大好き!」
赤澤「柳沢!いい仕事してんじゃねーか」
金田「赤澤部長!いいんですか?お酒なんて!?」
赤澤「何だ?金田?酒は初めてか?うまいぞ。飲んでみろよ」
金田「は、はぁ…」
柳沢「金田、大丈夫だーね。観月だってワインとか飲んでるんだーね。」
木更津「そうそう。人生は経験だよ」
金田「は、はぁ…そうなんですか」
赤澤「よぉし、仕切りなおして乾杯だ!」
一同「かんぱーい」

 長々とお付き合いありがとうございました
 ノムタク先輩のハピバ祝い…だったんですけど、不二が出てきたとたん主役交代みたいですね(TT)
 …で、何で不二が出てきたかというとご存知不二周助の誕生日は2/29 今年、ないんですよね。
 それで2/28-3/01は不二にとって2/29も当然!何です。
 それで、裕太に帰って来いっていったんですけど、裕太はノムタクの誕生日祝いしてあげたくて、日の初めに計画の実行を観月にお願いしたわけです。
 

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