トントン… |
ZzzZz... |
元旦の朝6時。少し控えめに部屋のドアをたたく音がする。しかし、中の住人は夢の中。。。 |
ドンドン… |
今度は少し強めにドアをたたく音がした。少し現実世界に呼び戻される。。。 |
桃城 | 「…う〜ん…もう食えねぇ…」 |
海堂 | 「ま、まだ諦めるんじゃねぇ…Zzz...」 |
神尾 | 「違うんだなぁ…そんなリズムじゃね〜んだよZzz…」 |
ドンドンドン…。 | |
伊武 | 「…ったく、うるさいなぁ…こっちは昨日遅かったんだからさぁもぅ少し寝かしてよ…Zzz」 |
天根 | 「勧誘はいかんゆう…プ…Zzz...」 |
切原 | 「……(怒。 あぁ、もう馬鹿天根!お前が寒いこというから目が覚めちゃったじゃねぇか!どうしてくれるんだよ!」 |
鳳 | 「俺は切原君の叫び声で目が覚めちゃったよ…」 |
切原 | 「悪かったな…ってか、何で俺が謝んなきゃなんね〜んだよ。悪いのは天根…じゃなくってドアたたいてるやつじゃん。」 |
室町 | 「あぁ、でもなんか用があるんじゃないかな?出たほうがいいんじゃない?」 |
鳳 | 「そうだね。でも俺たちが出るのは変だよね。ここ裕太君の部屋なんだし…裕太君?」 |
裕太 | 「ZZZZZZZZzzzzzZz」 |
伊武 | 「こんなにうるさいのによく眠れるなぁ…よっぽど神経太いんだね…神尾といい勝負…」 |
海堂 | 「おい、裕太!起きろ!」 |
裕太 | 「Zz」 |
切原 | 「ちっ。しょうがね〜な。俺が出ますっか。さぁて、俺の睡眠を邪魔した落とし前はつけてもらいますよ。」 |
鳳 | 「なるべく穏便に頼むよ、切原君。あれ?日吉がいないなぁ…」 |
ドンドンドン…。 | |
切原 | 「はぃはぃ。ちょ〜っと待っててくださいねぇ。今開けますんで…」 |
切原は期限の悪さ100%という顔をしてドアを開けた そして、ドアの外にいた人物の顔を見て真っ青になり、あわてて後ろ手でドアと鍵を閉めた。 |
鳳 | 「切原君?」 |
切原 | 「オ、オレは何も見なかったし、外には誰もいなかった。そうだ。これは夢だ。もう一度寝るに限る」 |
海堂 | 「お、おい。切原。大丈夫かよ!?すげぇ顔色悪いぜ。」 |
ガチャ… しっかりと閉めた鍵すらものともせずその人物は入ってきた。 | |
真田 | 「こら!赤也!!その態度は何だ?」 |
切原 | 「うぎゃぁぁあ…出た!!!!!」 |
橘 | 「神尾も深司も…いくら正月だからといって少しだらけすぎだぞ。」 |
神尾 | 「橘さん。すみません。」 |
伊武 | 「…まだ6時なのに…でもまぁ、橘さんがそういうんじゃ仕方ないか…すんまそん。」 |
跡部 | 「天下の氷帝テニス部正レギュラーが寝姿を晒すのはいただけないよなぁ…樺地。日吉。」 |
樺地 | 「ウス。」 |
鳳 | 「すみません。部長…あ、日吉。いったいどこ行ってたんだ?」 |
日吉 | 「フン。武道の早朝稽古をしてたのさ。そんな調子じゃ、レギュラーの座は頂くぜ。」 |
鳳 | 「……」 |
千石 | 「あはは…真田君も跡部君もそんなにカッカしちゃだめだよ。なんか楽しそうだったね室町君。俺も参加したかったなぁ」 |
葵 | 「本当に同感です。僕も誘ってほしかったですよ。」 |
観月 | 「何言ってるんですか。これ以上来られたらいい迷惑なんですよ。」 |
手塚 | 「桃城。海堂」 |
桃城 海堂 | 「はい。」 |
手塚 | 「正月早々だが、グランド10週だ。」 |
桃城 海堂 | 「ういっす。」 |
不二 | 「なに言ってんの手塚?」 |
手塚 | 「なんだ不二」 |
不二 | 「桃や海堂は僕の裕太の部屋に迷惑も顧みず泊まりに来てるんだよ。10週なんて少なすぎないかな?」 |
手塚 | 「……何週なら満足なんだ?」 |
不二 | 「そうだね…ひゃく…」 |
桃城 | 「!!桃城武。海堂とグランド10週行ってきます!いくぞ!マムシ」 |
海堂 | 「あ…あぁ」 |
桃城と海堂は全力でその場を去っていった | |
手塚 | 「……」 |
不二 | 「あはは。元気いいね二人とも…でも僕最後まで言ってないのに」 |
一同 | 「(鬼、悪魔!!)…」 |