場所は変わって当日不動峰。
 ほかの学校と違って公立なのであまりお金がない。
 俺達の強みは
 揺ぎ無い信頼 を信条に日々部活に励んでいる。
神尾「あっちゃ〜。抑汗ドライ忘れちまった…あれねぇと汗でポロがベトベト担っちまうんだよな〜。なぁ、深司、貸してくんね?」
伊武「…はぁ、全く仕方がないよね…本当は俺のお気に入りで貸したくないんだけど、貸さないと後々神尾が汗臭くってたまらないのに側にいなきゃいけなくなるかもしれないし…」
神尾「………………内村、貸してくれ。」
内村「Banだけどいいか?」
神尾「あ〜、ちょっとおっさん臭いけど、いいや。」
伊武「……かばんの中」
神尾「あ?」
伊武「かばんの中に入ってるから勝手に使って良いって言ってんの。神尾のとはメーカー違うけど無臭だから神経に障らないと思う。」
神尾「サンキュー………って、うわぁ!」


 その中には確かに神尾の探していたものは入っていたが、それ以外に入っているものが問題だった。
 結構一緒にいることも多いし、かばんの中を開けたのだって初めてじゃない。
 いつもどんなものが入っているかなんて容易に予測できるのだが、今日のかばんの中身はいつものとは違った。

 中には黒のミニスカートにストッキング、赤と黄色の派手なベストにヘアカラーに人の目玉のレプリカ…
 学校帰りにライブに行く女の子のかばんの中のようだった。



「なんだ?アキラ。大声出したりなんかして…ほぉ。深司のかばんの中にはずいぶんいろいろなものが入っているな。」
伊武「はい。知り合いの学校でハロウィンのパーティがあるらしくて…」
神尾「(し、知り合いって…【汗)」
「懐かしいな。九州にいた頃地元でも流行っていたな」
石田「え?」
「お前達も歴史で習ったかもしれないが、九州は江戸時代からキリスト教の影響も強い地域でな。」
石田「そういえばキリシタン大名とかも多かったんですよね。」
「俺達もいろいろな格好をしたな。杏の妖精の格好は兄の俺が言うのもなんだがかわいかったぞ。」
神尾「(み、見たい。深司のミニじゃなくって、杏ちゃんのミニスカートがぁ〜…)」
伊武「なら、橘さんも参加しませんか?」
「俺もか?いいのか」
伊武「神尾とだけじゃつまらないですからね。」
神尾「(え、俺も参加することになってたの?)」
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